『妖怪』
☆宇田☆


『妖怪』と一口に言っても、色々いますよね。
具体的に名前をあげると、
山系だと、天狗・山姥・雪女。
水系だと、川は河童で、海は潮まねき・海坊主・船幽霊。
人の居る所ならどこへでも、贅沢言わん系では、
化け猫・のっぺらぼう・ろくろ首・一つ目小僧・唐傘オバケ・大足とかね。
まあ、一人の時の遭遇は御免蒙りたい、なんかちょっと怖い存在です。

どうして怖いかを、つらつら考えると、
これらは皆、イマジネーションの産物だからだと思います。
具体的にどうこうという存在じゃないだけに、
胸にナニカが忍び込み、ナニカをジワッと喚き起こす。
そして、ゾクゾクッと迫ってくるものがある。

そういう凄みも含めて、私のイチオシは河童かな?
日本古来の妖怪で、分布も広範囲だし、
好物(きゅうり)や特技(水泳・尻子玉抜き)もよく知られてるし、
外見も特徴的だし(緑で、背中に甲羅で、頭にお皿で)、
従って、デフォルメも多様で、汎用性高し。
伝説も、怖い系、笑える系、不思議系と各種あり、
愛されてるな〜とわかります。
可愛い方だと、更に色々で、
最近でも「カッパの飼い方」ってのがヒットして、アニメにもなってましたよね。

そして、河童には色っぽい系もあるんです。
お若い方はご存じないかもしれませんけど、
以前「黄桜」という日本酒のCMで
夫婦河童のキャラクターが使われてたんです。
それが私、かな〜りお気に入りだったんですよ。

どんなCMかといいますと。
二人で、というか、二匹で温泉なんかに入ってましてね。
湯気の合間からお盆がこう、スイッと滑り出るワケです。
それには、当然、日本酒とっくりが乗っかってるという寸法。
それを仲良く差しつ差されつ。
飲んだ奥さん、ポオッとなって、あら、いやン。
朱のさした頬を押さえる白い手と、恥ずかしげにダンナにくれる流し目の
その風情がなんともね、また色っぽいのさ。
(きゃあきゃあ♪)

こうしたCM(当時としては画期的なアニメーションではなかったか?)をやってた時、
私は盗み酒しかしたことのないガキでしたが(わはは)、
誰かと、とりわけ好きな人と飲むお酒の楽しさは十分に理解できました。
そして、思ったのでした。
「ふむ。あんな風に出来るもんなら、オトナになるのも悪くはないな」

………おっと、話題はすっかり妖怪からお酒に流れてますね。
んじゃ、次なるお題は『日本酒』で。よろしく〜。




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