『花図鑑』
★のぐち★





花図鑑・・・先にこの↑構図が出て、
おおまかに物語を思い付いたからコマを想像しつつ書いて、
短く短くまとめようと頑張ったのに、なんか・・・第一話!みたいになってしまったので、
どうしようと思いつつ、でも折角書いたし、とりあえず載せよう、と、生き恥を晒しに参りました。(笑)
バカみたいに長いです。板に載せる長さじゃない。素直にゴメンナサイ。

図鑑、を、いまどきの、という事でネット検索にして、
あさって母の日だった、という事でカーネーションを絡めてみました。
ホントは、10行くらいで、すごく簡単にまとめる筈で、
オチないままとりあえずポーズつけて終わる筈だった、のに、
書いてたら止まらなくなって・・・しまって・・///;;ここんとこの欲求不満がドッと出ました。
スミマセン骨の髄まで妄想大好きで・・・////;;
長いのでスルーのお方の為に、お題を先に。
次なるお題は、「ネット検索」でお願いします。

ではでは・・・長い事間を空けてしまったのに
こんな顛末で本当に申し訳ありませんでしたッ!!(土下座!!)
以下↓、イラストに付随したお話に続きます。





* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



コンビニバイトの帰りに、店長から売れ残りの花を貰った。

花には別段興味無かったけど、捨てるのも勿体ないし、とりあえず持って帰って、
コップに挿した。初夏の熱気に煽られてグッタリしていた花びらが、
晩飯が終わる頃にはキレイに上を向いて開いていて、つい誘われるように微笑ってしまった。
「なんだ、まだ元気なんじゃん」
食い終わった弁当のカラをシンクに落とし、人差し指で花をツンとつついて、
ふと、ある事に気付いた。花の色がおかしい。
外側から見て、パッと見は全体的に薄いピンク色をしているが、
よく見ると茎へと向かい、赤に変化している。なら当然花芯も同じ色かと思いきや、
中は中心から上に向かって白から青に変化している。・・・・は?
変な花だなぁ、と、つい好奇心を煽られた。更に花の中を覗き込むと、花芯の部分は薄紫だった。
・・・うーん。なんとなく悪趣味な印象を受けないでもないが、
花びらの縁は細やかなフリルに飾られて、なんというか可愛かったし、
無いに等しい植物への知識を総動員しても、見た事が無い、という事から、
なにやら希少価値がありそうな気がしないでも無かった。
とりあえずまあいいか、とキッチンを離れ、狭いワンルーム内を数歩移動し、
ゲームの為にパソコンをつけた。ウィーン、という機械音を聞きながら、・・待てよ、とふと考える。
なんでただのコンビニに、そんな希少価値のある花が?
「・・・・・・・・・・・・・」
考え出すと、答えの出ない事が癪に障る。オレはキッチンへ行き、
シンク横に放ったままの、花を包んであったナイロンを掴んで、
花の名前かなんかがシールで付いてたりしないかを調べた。無かった。
・・・バーコードシールも無い。なんでだよ。
オレは急に、滑稽なほど真剣になって自分の記憶を辿った。
今日レジを通った花は・・・5本・・ほど?バーコード・・だった。・・あ、そうだ、もうすぐ母の日だ。
オレの母ちゃんはもうあの世の人なもんで、すっかり無防備になってた。そうか、母の日用の花だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ?これ、カーネーションか?違うよな?
「・・・・・・・・・んん?」
オレはすぐパソコンの側へと戻り、椅子に座らず立ったままでウェブに繋ぎ、
検索を始めた。キーワードは・・・なんだよ。困ったな。
ええと・・・『カーネーション』『ピンク』『赤』『白』『青』・・・
「・・・・・青いカーネーションなんか見た事ねぇよ」
『青』と打ち込んだところでふと我に返り、
大真面目に検索を掛けている自分がなんだか滑稽で、
少し苦笑しつつ切り替わる画面を観た。・・・青系カーネーションの花束・・
花言葉は永遠の幸福・・・・・・・・・・・あるんだ、青いカーネーションって。知らなかった。
オレは少し驚きつつ上から順に文字を追った。
・・・・・・・・・・・・・カーネーションやバラは元々青の遺伝子を持っておらず・・・・・・・・・・・
遺伝子組み換え技術を用いて開発に成功した・・・・・ふーん。
在る、と知ってしまえば、好奇心は半減する。オレはそのままなんとなく画面をスクロールし、
そこに彩られた写真を観て一瞬固まった。・・・青じゃないじゃん。
青系、と銘打ってはいるものの、今キッチンのシンク横に飾られている花の、
花びらの青の鮮やかさとは比べようもない。一度画面を戻し、連なった文字をよくよく観ると、
その殆どどれもが青紫カーネーション、と表示してあった。
クリックして出てくる写真はやはりどれも同じ、青紫色、だった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
カーネーションじゃないのかもしれない。
オレは当然のようにそこに思い至った。業者の手違いか何かで、
一本だけ違うのが混ざったとかだ。きっと。
種明かしされてしまうと、途端になんだか、今までの一連の作業に軽い徒労感を覚えて、
オレは、店長も気付けよな、と、画面に向かって一言ごちた。

・・・・・・・・ん?
不可解な文章が目に入り、オレは思わずそこを凝視した。
検索結果の10件目に表示されている文章の中に、こう書いてある。
『青いカーネーションに唱える秘密の呪文』・・・・・は?
クリックして現れたページは、なんの変哲もない白い画面。
その上に黒い文字がただひたすらにダダーッと続いている。
読んでられるかこんなの、と思わずため息をついて、なんだかもうめんどくさくなり、
文字をスクロールして流し読みした。おおまかに、若い女性が喜びそうな内容のもので、
いわゆる恋占い的な印象を受けた。
「・・・・ローラル・マカリタ・マカル・フレスタ・・・なんじゃこりゃ」
呪文の部分だけが赤文字で、思わずつられて呟いた。呪文の効用は・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・理想の恋人・・・・・・」

キシッ・・・

「・・・・・・・・・・・?」
背後でフローリングが軽く鳴り、オレはつとキッチンの方を振り向いた。
そこには、緑の髪をした裸の美女が立っていた。え・・・・・・
「え、・・・・あ、え?は?!ちょっ、」
「お待たせいたしました、ご主人様」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ?!!!」
オレは激しく動揺して、勢いよく回れ右した。
ついで、足元の雑誌の山に見事に足を引っかけた。ここに置いてたの忘れてた・・・っやばっ・・!!
今にも転びそうにグラつく自分の体を静止出来ずに、
何かに掴まろうと伸ばした手が机上のキーボードを引っかけて、キーが激しくカタカタガタッと鳴った。
椅子の背と机の間に腕とキーボードを挟まれて、オレはその逆手側から斜めに背中から転び、
その後計ったかのように顔の上に椅子の背が倒れてきた。
アッとかウッとか声にならない呻きをあげながら仰向けになるまでに数秒。
コードで繋がって不安定にぶら下がって落ちてきたキーボードの角が、
若手のお笑いコントの様に上手い事頭を小突く。くそっ・・・!

  「大丈夫ですかっ?!ケガは・・・?」
「うっえ・・・だ、ダイジョブ・・です・・・・うわ・・・」
転んだオレの側に慌てて駆け寄ってきた彼女が、サッと椅子を起こしてから、
すぐにオレの頭を抱えるようにしてケガが無いか調べ始めた。っていうか!!
目の前でおっぱいが揺れるー!!ウワアどうしようどうしたらいいんだオレ?!!
彼女いない歴・・・3年弱。どっかからいい女降って湧いてこねぇかななんつって
妄想した事も確かにあった。幾度と無くあった。だけど、実際に湧いて出てくると、
しかもいつでもどうぞ的に素っ裸で近寄られたりなんかしちゃうと、
現実、えっちな気分になるよりまず激しくパニックになるって今オレはイタイほど理解した。
誰かタスケテー!!!!
「!あっ、あの!!大丈夫ですからっ・・!・・・・・あの、あなたは一体、その・・・どなた様デスか・・?」
オレは腹ん中で、とにかく落ち着けと自分を必死に叱咤しながら、
目線の持って行き場がないこの状況にマッハでまばたきを繰り返しつつ、
なんとかそこまでを彼女に訪ねた。すると彼女は安堵の息を吐き、
・・・半身起こしたオレの上に覆い被さるようにして体を寄せてきた。・・・・・・なんでっ?!
「ケガが無くて良かったです・・・ホッとしました。私は、カーネーションの単純ホール層に
MK社で極秘に開発された青色3号と紅色5号を加え、KK要素を太陽極によって
プラスに変化させたものを#1548の電子列に流し込み、
限界までマット熱を引き上げたのちにヒトの遺伝子と合体させ生み出された、
核なるものです。Aと呼んで下さい、ご主人様」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
訳が分からない。
「あ、の・・・スイマセン。とにかく・・その、離れていただけませんか?」
どうしていいかも分からないし、適切な言葉も思い付かない。
アップアップしながらともかくもこの密着状態をなんとかしない事には、
と今度はそれを進言した。と、彼女はさっきよりも更にオレの胸に体重を掛け、
完全に押し倒すポーズに入った。そして、頬を仄かに紅く染め、上目遣いにオレを見つめた。
途端、激しく打ち付ける、オレの心臓の音。
・・・・瞳の中が、なんというか、レインボーだ。青と赤が混ざって紫になって、キラキラ光ってる。
よく見たら睫毛も暗い緑で、瞬きするたびに優しく震えていた。密着している肌は、弾力があり、
隅々まで瑞々しい。・・・・・そういえば、あまり生々しさがない・・・・気がする。
けど、オレん中の男を刺激されてる事にはやっぱり変わりない。
可愛い・・なぁ。
「・・・・・・先程、私に向かってそれは穏やかに微笑みかけて下さいましたね。
私、今まであのような笑顔を向けられた事が無くて・・・・本当にドキドキしてしまって・・・」
「・・・・は?」
微笑み?なんの話・・・?
「早く呪文を唱えて下さらないか、と、先程からずっと心待ちにしておりました・・・・ご主人様・・」
「え、は?!!あの、ちょっ、え?!」
情事へと進むセオリー通りに、彼女は目を瞑って、オレに唇を寄せてきた。オレはもう・・・・
もう・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・知るか!どうにでもなれ!!

オレは、この後のことはもうそれこそ神のみぞ知る、だ!とばかりに、
そこから先は一切考える事を止め、理性を暗転させた。
彼女の体は、これ以上無いほどの甘い香りで満たされていた。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *





  続・・・きません。オチないし。以上!(笑)

きっとこの先は浮世離れしたマッドサイエンティストかなんかがぞろぞろ出てきて、
性交によるデータは充分だから返せとか詰め寄ってきたり、
その頃にはもうすっかり恋人同士になっちゃってた二人は離れる事を激しく拒んで、
渡さないとかかっこよく言って二人で有り金はたいて逃避行したり、
その途中でいきなり倒れる彼女から、実はまるさんかくという栄養素を10日おきに打たないと
融けて消えてしまう運命だとか打ち明けられて、
悩んだ彼はどこそこの山の奥の研究所に弱った彼女を連れて行き、
栄養素を打ってくれとマッドサイエンティスト達に詰め寄って捕まえられたり、
でも間に合わなくて彼の目の前で彼女は融けて消えてしまって、
泣いてる彼の所に彼女そっくりの女性研究員が駆け寄って来て、
マッドサイエンティスト達はその場に正座させられてひどく怒られて、
なにがなんやら分からず呆気に取られている彼に向かって女性研究員の彼女が、
実は自分達はMK社に、一族で秘密裏に雇われていて、
初めはMK社の社長の死んだ奥さんを蘇らせるためにしていた研究だったけど、
研究成果が出ないうちに社長も死んでしまって、
でも研究費用の流れる先も社長は極々極秘裏に操作してたもんだから、
現社長には気付かれず依頼主の居ないまま研究費だけは定期的に振り込まれる状態が続いてて、
元々一族で研究大好きだったからそんな状態は彼等にとって最高にラッキーだったりして、
日々研究に明け暮れていて偶然に花の遺伝子とヒトの遺伝子が結合したりして、
不安定ながらにも上手く変態するようになったので、ラリルレロをキーワードにして、
興味本位で深夜のコンビニのカーネーションに混ぜたりしたりして、
たまたまそれを偶然手元に置く事になった彼が、更に偶然にもラリルレロを順不同ながらにも呟いて、
変態した彼女と結ばれたと、自分達の出会いの経緯を聞いて、
更に、消えた彼女が、目の前の研究員の彼女の遺伝子を組み込まれたものだったと聞いて、
なんだか少し哀しくなくなった気がして、大人しくその場を去った彼に後日、
あの数日間は夢のようだったなぁ愛しかったなぁと仕事中ぼんやり想い出に浸っていた彼の前に
研究員の彼女が改めて謝罪に現れて、そうこうしてるうちにお互いときめいて結ばれて、
嗚呼これこそハッピーエンド、と。

オチた。良かった。(いいのか)
こういう、ありふれたパターンの、あんま中身のない(笑)
ちょっとえっちなちょっとズレた恋物語って、実は結構、かなり、好きです。
いうか、言わずともバレバレでしたね。(笑)
こういうの一時期多くなかったですか?色々・・・・今も多いんだろうなぁ読みたいなぁ。
萌えて笑って泣いて萌えてっていう。
単純で分かりやすくていいですよね。うん。

では!長々失礼致しました!!(再び土下座!!)




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