『あじさい』
☆宇田☆


別に珍しかないだろ、そんな花。
そりゃ確かに奇妙に綺麗な紫だけど、
特に新種ってわけじゃなし、
煎じて飲んだら惚れ薬になる魔法の花でもないし、
ましてや、昔の恋の形見でもない。
何年か前に知り合いから鉢植えで貰って、
気まぐれに植え替えたら、なぜだか根付いて、
そんなにそこが気に入ったんならって、そのまま放置にしちゃってる、
何の変哲も無い、ただの植木だ。
でも、まあ、かたつむりや雨蛙の休憩所にはなってるか。
あんたがうちをそうするみたいにさ。

……あのさ。
雨も本降りになってきたし、そろそろ植物観察は終りにしない?
いい加減、中に入って、俺と休憩してくれよ。
それとも誰かさんは、俺がその花みたいに色変わりして、
別の相手を探しに行ってもいいのかな?



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今回は、珍しくMLテイストでお送りしてみました。ふへへ。

いえ、はっきりと男同士とは書かなかったんですけどね。
でも、宇田の頭ん中じゃ
「雨天にもかかわらず庭の紫陽花観察に熱中し、
何時までたっても部屋に入ってきてくんない無邪気な恋人(学者バカ系成人男子)を、
室内で煙草などふかしながらボヤきつつ待っている兄さんの図」
が展開してたんです。
これって珍しいことです。
だって、貴方、ユリが基本の宇田なのに、ユリじゃない!(ひゃー。笑) 
つきましては、誠にお手数ですが、なるべくそのように受け取って下さいますよう、お願いします。
三拝九拝
(↑ 文章力に自信が無いから、つい拝み倒す宇田。すみません〜(^^ゞ)。

ほんで、次のテーマですが、季節物つながりで「蚊取り線香」にします。よろしく〜。




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