『ハーブティー』
vv 庭先珠子 サマ vv
いや、君の趣味がガーデニングだの、家庭菜園だのって言うのは、よーく解った。
なにせ、果物を食べれば、嬉々としてその種を残しておく。
その翌日にはインターネットで、育て方とか検索してるし。
「ねえねえ、この間のグレープフルーツ芽がでたんだ」
なんて嬉しそうな報告をされてもねえ?
だって、あれだろ?
そのグレープフルーツってのは、俺がたんまり砂糖をかけられて食わされた時のだろ?
なんつーか心中複雑ですよ。
もう怒ってないのは解るんだけどね、なんというか拘る俺の方が、女々しいのかもなんだけどな。
「へえ、それで今日は、何をご馳走してくれるって?」
休みをやっと取った、一緒に出かけるか?って言ったら今日はゆっくりしたいとか。
君の考えてる事は解りそうで解らない。
「今日はね、これ。貰い物なんだけど、ちょっと面白いんだ」
へえ、どう面白いのかな?
俺は君の手元を覗き込む。
透明な耐熱ガラスのカップに花らしいリーフ。
お湯が注がれて、淡いブルーに染まっていく。
「へえ、青いのか、珍しいな」
「それだけじゃないんだよ、こうするとね」
君はグラスにレモンの輪切りを浮べた。
くるくるとかき混ぜるとあら不思議、青かったお茶が淡いピンクに変わった。
「へえ、面白いな」
「マロウブルーって言うんだって」
「なるほどね。君がオリジナルで作ってくれるハーブティーより安心そうだ」
「うわ。ひどー」
いや実際そうだろ?
聞きかじりで淹れてくれるお茶なんて一体何がなにやら。青臭いだけってのもよくある。
これなら青汁の方がマシだって思う事だって。
不味いとはっきり言えば君の機嫌が斜めになって戻ってこない事ぐらい、知ってるから
「不思議な味だね」としかいえない俺の苦労もわかって欲しいもんだ。
「グレープフルーツの実がなったら、ちゃんと食べさせてあげるし、お茶も淹れて上げるね」
はいはい、なんとも気の長い話をありがとう。
少なくともそれまでは君と俺との関係も円満に現状維持で行きたいもんだね。
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さて、問題です。
この「君」と「俺」の性別はいかなるものでしょう?
途中で、うーんと唸りつつ、まあいいやーと。
や、庭先脳内ではヤロウ同士だったんですが。
ガーデニング趣味の少年に近い年齢の青年と仕事一筋ヘッドハンティングで転職しちゃったばっかで、
なかなか休みの取れなかった推定年齢30代半ばの男。
なんとなく、宇田さんのグレープフルーツと絡めてみたり(やめれ)
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☆宇田☆
ご出題の回答例 = 『もちろん、男×男』
てか、それしか考えませんでしたよ〜。
だって、この前作とも言える「グレープフルーツ」が男×男の想定だったので。
(からめて下さって、ありがとう(^o^))
それにしても、最近の宇田のここでの展開、ヤオイ系統が多いですな。
そっちに足を踏み入れたつもりは全くなく、
依然として「ユリが好き!」のつもりなんですが(← 強調)、何故かそうなってる。
これって「朱に交われば赤くなる」なんでしょうか(笑)。
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★のぐち★
庭先さんいらっしゃいませ〜vv「ハーブティー」ありがとうございます!vv
私も、当然の如く思いっきりナチュラルに男カケル男で脳内展開しました(笑)
美味な妄想をごちそうさまでした!///vv
そういえば私も昔、アボカドの種を植えた事ありました・・・芽は出たんですが
やっぱ育たなかったですくすん。グレープフルーツは・・どうかな。今度植えてみよう(笑vv)
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odai
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(↓お題、『白百合』は、「ある日花屋で突然に」部屋になります)
「ある日花屋で突然に」