『葡萄』
☆宇田☆
当たりは良くて、甘いけど、口の中にシブが残る。
あの日、
そんな文句を言いながらも、
アイツの持ってきた土産の葡萄を瞬食した俺。
そうか。そんなに好きだったのか。
なのに、ごめん。葡萄は今日はそれだけなんだ。
でもね。
君の挙げた特徴を合わせ持ってる類似品、今ここに無いでもないんだよ?
良かったら、そっちも食べてみる?
でもって、その場合、食べるだけじゃなく、
食べられるってこともあると思うんだけど、
そこんとこ了解してくれたんなら、
あああああ、そうとも…。
思えば、あれが人生の転機だったんだ…。
なんてな。
いや、なに、葡萄のお話さ。
ちなみに、俺が一番好きなのはデラ。
色が濃くて、いつの間にかシャツが染まって、後で手を焼くとわかっちゃいるけど、
今じゃそんなところまでもが愛おしい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、「西洋骨董洋菓子店」(よしながふみ)の文庫版を読んだんです。
そう、「魔性のゲイ」の小野が登場する、あの物語です(笑)。
で思ったの、「この小野って、向かうところ敵なし、ゴルゴ並みの的中率だけど、
相手に強引に迫るタイプじゃないんだ。たとえ迫ることはあっても、
ムードをそこはかとな〜くエロ〜く盛り上げて、相手からのアクションを引き出す、
つまり、最終決定は相手にさせるという巧妙さがウリなんだ」と。
そしたら、脳内で「小野タイプにホダされてオトされた挙句、いいようにコロガされ、
なのに、幸せ感じちゃってるダメな自分にタハハ笑いをもらす男」という妄想ストーリーが浮かんだので、
ちょっと試してみました。わはははは。
お気に召しましたら、幸いです。
てことで、次のお題ですが。
そうだな、んじゃ、「ぺリドット」にします。
ほら、8月の誕生石で、オリーブの実のような落ち着いた黄緑色の石のことです。
back
odai
next